玉川大学農学部生命科学科
食品機能化学領域教授博士
八並一寿
南北太平洋、大西洋の温帯や、寒帯域の大陸棚付近に分布します。生息水深帯は0m(海表面)~900m以深で、海底付近に多いです。サメ類の中で最も分布海域が広く、最も個体数も多く、最も人間社会に密接となっている一番馴染み深いサメだと言えます。回遊魚であり、群れを作って分布範囲を拡げる事もある。低温海域の北方では比較的浅い深度にも上がってきます。
尾びれは糸状に延長し、尻びれを持ち、尾びれ下葉と尻びれの間には欠刻があります。雄は腹びれの後方に交尾器が付いていて、前額部と各腹びれの前方に小棘のある軟骨突起を持ち、交尾の際に雌を捕らえるのに役立ち、雄は雌の体に巻き付きます。卵生で、卵は褐色の角質の卵殻に包まれて生まれます。産卵期は東シナ海周辺では10月~翌7月と推測されていますが、不明な点が多いとされます。100~500mほどの深海にすみ、小動物を食べます。底曳網で漁獲され、下等な練り製品の原料、みりん干しになります。
マダラやスケトウダラなどの肝臓から分離した油。ビタミンAおよびD3を多量に含み,眼の異常乾燥や変性を防いだり,皮膚の機能維持や骨の成長を促す効果がある。外用のほか,軟カプセル状の内服用がある。
[ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2011]
AKGは特殊な脂質の一種です。AKGは人の体の骨髄、ひ臓、肝臓、そして母乳や白血球にも含まれています。その中で自然界で最も多く含まれるのがサメの肝油です。