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学術情報

ノコギリヤシから新しい自然色素画:肝細胞癌補助療法への可能性

Hor-Yue Tan1, Ning Wang1, Masao Takahashi2, Yigang Feng3, Hongyun Li3 and Yibin Feng1,*
1 LKS Faculty of Medicine
2 Heimat Co., Ltd
3 Guanghua School of Stomatology
* Correspondence
International Journal of Molecular Sciences. 2016 Aug; 17(8): 1277.
Published online 2016 Aug 5. doi: 10.3390/ijms17081277

概要

今回我々は初めてノコギリヤシから脂肪酸分画とは別の、微量水溶性薬理活性物質を見つけた。それゆえにこの研究は、NYG,ノコギリヤシ赤色色素水溶性分画のヒト肝細胞癌における抗腫瘍作用の可能性と、そのありうる標的の探求を目的としている。HCCの同所性同種移植、異種皮下移植性モデルがNYGの腫瘍抑制効果の評価に使用された。ヒト肝細胞癌(HCC)細胞およびヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)が生体外モデルとして使用された。mRNAの発現はqPCRによって実施された。たんぱく質発現は免疫ブロットと免疫組織化学法によってモニタリングした。細胞遊走と血管形成はチェンバーアッセイとチューブ形成アッセイによって判定された。皮下異種移植・同所同種移植HCCモデルにおいてNYGの用量依存的な有意の腫瘍抑制を観察した。NYGはHCC細胞の細胞生存率やVEGF分泌に直接作用はしない。しかしながら、NYGは生体内での腫瘍内血管新生と共にin vitroにおけるHUVEC細胞の遊走と管腔形成活性を抑制した。NYGは内皮細胞におけるERK(extracellular signal-regulated kinases)(細胞外シグナル調節キナーゼ)活性を減弱させた。このことがHUVECの遊走と管腔形成の抑制に関連しているのかもしれない。NYGは血管新生を阻害する事によりHCC腫瘍拡大を抑制した。NYGはHCCに対する補助療法としての可能性があるのかもしれない。

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