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皮膚のしくみ

皮膚は人体最大の臓器であり、汗や皮脂を分泌し皮膚表面を覆う皮脂膜で外部からの障壁を作ると共に、病原性微生物から体を護るための多面的な機能を持っています。皮膚はまた、高い血液供給能があり、熱制御システムとして、又外部からの水に対する障壁として、更には感覚・感触・温度変化・痛みの感知などありとあらゆる機能を果たします。

1. 皮膚の構造

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皮膚は、外界に接する「表皮」、皮脂腺が存在する「真皮」、皮膚の最下層である「皮下組織」の3層から成っています。

表皮

一番外側の空気に触れる部分を「表皮」といい、とても薄い膜です。水、紫外線、細菌など外からの刺激に対する障壁となって内部を保護しています。表皮は角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4層に分かれています。

真皮

表皮の下は「真皮」と呼ばれます。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、デルマタン硫酸などから成る水分を多く含んだ厚い層で、肌の潤いや弾力性などを保ちます。ヒアルロン酸はコラーゲンやデルマタン硫酸と相互作用をすることにより、プロテオグリカンを形成します。また、真皮には、毛細血管やリンパ管、神経、皮脂線、毛根などがあり、皮膚全体に必要な栄養素を供給する一方で、皮脂を分泌し皮膚を保護する皮脂膜の形成を助けています。

皮下組織

最下層は「皮下組織」と呼ばれ、その殆どは皮下脂肪で体温の保持機能、外からの力に対するクッションの役目、さらにエネルギーの貯蔵庫として重要な役割を担っています。

2. 皮脂腺

皮脂腺には、皮脂腺細胞、セボサイトと呼ばれる細胞が存在します。これらの細胞が皮脂を産生し、毛穴をつたって皮膚の表面に表れます。皮脂腺より分泌された皮脂は、皮脂膜として皮膚表面を覆い、水分保持作用、殺菌作用、外因性刺激の緩和作用などにより生体バリアー機能の維持において重要な役割を担っています。

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