健康寿命と美に関する研究活動で培ったQOL(生活品質)の向上に役立つ情報をお届けします。

がんと免疫

活性化リンパ球療法(免疫細胞療法)

体にやさしい治療法として脚光を浴びる活性化リンパ球療法

活性化リンパ球療法(免疫細胞療法)」

人間の体内では毎日、1日何千個というがん細胞が生まれていますが、正常時には免疫細胞によって排除されています。 しかし、免疫細胞は弱ってくるとすべてのがん細胞を殺しきれなくなり、がんが発症してしまうのです。その点に着目し、免疫力を強化することを目的にした治療法が「活性化リンパ球療法(免疫細胞療法)」です。

具体的には、患者さん自身のリンパ球を採取し、培養によって増殖・改良して、再び体内に戻すという治療法です。 患者さん本人のリンパ球を使うため、副作用がほとんどなく、それどころかQOL(生活の質)向上も期待できます。

そのため、大学や医療機関がこぞって研究を進めています。実際に治療を行っている病院やクリニックも増え続けており、今後ますます世界的に普及していくことでしょう。 ただし、またまだ新しい治療法なので医療機関で実力差が大きいのも事実です。治療実績や治療法のバリエーションなどをよく吟味し、ご自身に合ったクリニックを選びましょう。

●メリット

  • リンパ球が直接がんを攻撃する抗がん効果が認められます
  • 化学療法(抗がん剤治療)や手術などの副作用の軽減・緩和が期待できます
  • 抗がん剤治療の効果をサポート
  • がん以外の疾病の諸症状緩和も期待できます
  • 体調が改善され、QOL(生活の質)が向上します
  • 再発・転移予防効果も期待できます
プルミエールクリニック院長 星野泰三先生

●デメリット

  • クリニック・研究所間の培養方法や、差が大きいです
  • 健康保険がきかないため自由診療になります

活性化リンパ球療法の種類

活性化リンパ球療法にはさまざまな種類があります。ここでは「活性化リンパ球療法のパイオニアである星野泰三先生が開発した4種類の治療法をご紹介しましょう。 これらの治療法は患者さんのがんの進行状況や体調に合わせて使い分けられます。 また、ペプチドワクチン・樹状細胞治療や温熱療法などと併用することで、治療効果アップが期待できます。

混合型リンパ球療法

がんと闘ううえで重要な「NK-T細胞」「NK細胞」「キラーT細胞」「ヘルパー細胞」の4つの免疫細胞をバランスよく増強する治療法です。

<4つの免疫>
NK-T細胞:リンパ球全体の働きを統括
NK細胞:抗がん物質を持ち、がん攻撃の先頭に立つ
キラーT細胞:がんのアポトーシス(自死)を促す
ヘルパー細胞:キラーT細胞を管理

特殊型リンパ球療法

混合型リンパ球療法をベースに、抗がん力の高いNK細胞とキラーT細胞をより強化させたものです。

超高密度スーパーNK細胞療法

従来型のNK細胞療法に比べ、NK細胞の抗がん物質(抗がん酵素やインターフェロン)を分子レベルで超高密度に培養しています。抗がん酵素や抗がん免疫物質をより強力に活性化させて、がんの殺傷能力を高めています。

超特異的リンパ球群連射療法

複数のペプチドワクチンで刺激した特異的キラーリンパ球を誘導することにより、さまざまな顔を持つがん組織への対応を可能にした治療法です。 もっとも即効性があり、多様ながん細胞への対応が可能な威力の高いリンパ球療法です。

温熱療法の併用で治療効果アップが期待

がん細胞は熱に弱いという弱点があり、しかも免疫細胞は体温が高ければ高いほど抗がん力を発揮できます。 しかし、ほとんどのがん患者さんは低体温状態に陥っているために、うまく免疫細胞が働きません。 ですから、「温熱治療」で併用し、患者さんの体温を上げることで、活性化リンパ球療法の効果がより高まることが期待できます。

温熱治療の種類

<全身タイプ温熱療法>
  • EH波温熱療法:広範囲の病巣深部まで深く届いて免疫細胞を増強します
  • 全身遠赤外線温熱療法:体内の循環・代謝を上げて治療効果を高めます
<局所タイプ温熱療法>
  • ニュースパークシャワー:電磁波でがん自体を発熱させアポトーシス(自死)を誘導します
  • パルスターゲット:3次元立体照射で正確にがんを狙い撃ちます
  • USサイバー:超音波式温熱でがんを死滅させることをめざします