健康寿命と美に関する研究活動で培ったQOL(生活品質)の向上に役立つ情報をお届けします。

オーストリア腫瘍学会

オーストリア腫瘍学会会誌2002

巻頭言

ガン患者と医療従事者が必要とする情報の量および質は、その情報を使う人や目的によって異なります。氾濫する情報に求められる条件について、ケストラー教授の提言をご紹介。

腸内細菌叢と慢性疾患(特にガン)との関連性

現在行なわれている治療の多くは、腸内細菌叢を障害する可能性の高い治療であり、腸内細菌叢の役割は、現代の慢性炎症性腸疾患の治療においてあまり認識されていません。病気そのものだけでなく、様々な薬剤の使用も腸内細菌叢にダメージを与えてしまいます。この記事では、患者の要求に応じ、不快症状を早く取り除くために過激な治療を行う事は、多くの場合、治癒よりもむしろ悪循環をもたらすこと、一方、腸内のバクテリアの生理的な状態を再構築することによって、多くの場合は主観的にも客観的にも明らかな改善をもたらすことができることを伝えています。また、腸内細菌叢自体、さらに、腸内細菌叢と免疫システム、消化吸収能力、主観的な健康状態との関係をより深く理解する事の重要性を述べています。

ガンの原因 -ストレス- 患者、医療従事者双方における燃え尽き症候群

「がん」に直面することは、ガン患者自信だけでなく医療従事者にとっても大きなストレスとなります。患者、医療従事者に重くのしかかるストレスとはいったいどのようなものか、また、ストレスに対する生体の防御反応などについて簡単に解説しています。

転移性前立腺ガンの治療報告

転移性前立腺ガンの患者に対し実施された統合医療の詳細と、病状の推移をご報告。一時は歩行、会話、食事摂取も困難となり絶望視されていた患者が、中程度の足関節のむくみを訴えるのみとなるまでの経過が紹介されています。

乳ガン治療の変化

乳がん発症率が上昇しているにも関わらず、その予後を良好に保つことのできる薬剤の開発が進んでいます。ここでは、アロマターゼ阻害剤に関し、その作用機序、種類、多剤との比較など様々な情報が紹介されています。