健康寿命と美に関する研究活動で培ったQOL(生活品質)の向上に役立つ情報をお届けします。

補完代替・統合医療フォーラム2008

骨と皮膚の健康を保持するために新開発された生物活性物質研究

セペレックス・ニュートリショナルズ・リミテッド
研究開発グループ最高責任者
Charles Williams(チャールズ・ウィリアムズ)

はじめに

さて、プレゼンテーションを始める前に、前演者であられるケストラー教授に御礼を申し上げます。非常に沢山の有益な情報を頂きました。私も非常に共感する部分ですが、今まで度外視されがちだった昔ながらのハーブ等、天然由来素材を使った治療への認識が近年非常に高まってきていると思います。彼のプレゼンテーションの一例を取れば、ニームリーフエキスがどんなに優れた治癒能力を持ち、治療に役立っているかその実例を聞くことが出来き、非常に勉強になりました。

私の勤務先のセペレックス・ニュートリショナルズは、天然由来の原料に興味を持ち、食物科学の分野で様々な研究を諸大学と共同で行ってきました。例えば、海洋生物を素材にした場合、どのような生物的活性があり、素材にどのような価値・効能があるかを研究します。その基礎研究を元に、さらに価値のある素材を作り出せないかと研究・実験を進めています。私達の研究する分野はまだまだ開発途上で、世界的に広く認知されている素材でもメカニズムは未だに究明されていない等、これからさらに研究し甲斐のある興味深い分野だと考えます。

2000年から2001年にBritish Journal of Nutritionという学会誌で、ある重要な一つの研究要旨が発表されました。その内容は、どのような乳製品から生物活性要素を持つ素材を作り出せるかを発表したものです。 この研究から生乳には1,000以上の分子・ペプチド・タンパク・脂質等が含まれており、それらは特に人間をはじめとする動物の健康に機能的な役割をもたらすことが分かってきました。この論文が紹介されたことにより、私たちのような天然由来素材の研究を行う会社がより深く乳清タンパクについて研究をする契機となったのです。

乳製品化学と技術部門生物 – 発展グループのご紹介

私達の使用する最新機器やテクノロジーについて紹介します。私達の研究所においてタンパク質化学、薬理学を始めとする様々な研究分野の専門家が活躍しています。物理学研究者も数多くおり、実験や意見を交換を通じて色々なプラットフォームを研究しています。ある特定の素材において、従来の研究とは違ったアングルから研究することが出来ないか、そしてさらに広範囲に渡る研究が出来ないかを検討してきました。その研究成果として一般消費者により価値あるものを提供出来ないか模索しています。例えば微生物学では、沢山の微生物を存在させ、10年以上に渡り研究していますが、それらは病気の原因とはならない微生物です。このような病気の原因とならない微生物は市場価値が高いと考えられてきました。この微生物にどんな役割があるのか今でも研究を進めています。また、私達の研究チームは、プロバイオティクスに関して非常に有識なグループです。プロバイオティクスという分野は、特に、腸の健康に関する研究において非常に重要な役割を果たしています。この分野は、まだまだ発展して行く可能性の幅があり、病気の改善という点に於いても重要な役割を担ってくる分野であるので、プロバイオティクスに関しての研究にも力を入れています。

ミルク中のタンパク質

現在、私達の研究チームが一番力を注ぎ、従来の研究以上に深く掘り下げて研究を強いる素材は、機能性タンパク質です。このスライドを見て頂ければお分かりになる通り、生乳には沢山の分画があります。カゼインタンパクは牛乳に含まれるタンパクのおよそ80%を占めます。その他にも、腸内環境を改善するのに有効だとされるα、βカゼイン等があります。私達の研究チームにとって一番興味深いのが、乳清タンパク(図真ん中)です。この素材は、牛乳内に含有される20%程のたんぱく質で、非常に機能性が高いたんぱく質であることが分かってきました。乳清タンパクにはβラクトグロブリンと呼ばれる分画があります。今までの研究ではこの物質が、どのような役割を持つかについて未確認でした。研究者の間ではアレルギーの原因になるのではないかとも考えられていたのですが、近年、米国で行われた研究発表によると、精製されたβラクトグロブリンは、なんらかの形で多発性硬化症に効果があるのではないかということが、徐々に分かってきました。

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