健康寿命と美に関する研究活動で培ったQOL(生活品質)の向上に役立つ情報をお届けします。

補完代替・統合医療フォーラム2006

ニュージーランド産緑イ貝抽出物等による生活習慣病(ガンを含む)に対する痛みとQOLの改善

マリンサイエンティスト John Croft

マリンサイエンティスト
John Croft(ジョン・クロフト)

はじめに

ロンドンと東京は経度で135度離れており、時差は9時間あります。東京からロンドンには飛行機だと12時間で着きますが、ロンドンに到着する頃には睡眠不足で食欲もなくなり、疲れ果てていることでしょう。これは一種の副作用です。一方、船や汽車で行けば6日ぐらいかかると思いますが、飛行機の時のような副作用はなく元気にロンドンに到着することができます。どうしてでしょうか?なぜなら、前者は短時間で移動したのに対し、後者は時間をかけて静かに移動したからです。病気の治療についても同じことが言えます。ゆっくりと徐々に疾患を治療すれば、即効性で強力な薬で起こるような副作用を避けられるということです。

本日は、関節炎とガンを取り上げます。これらの疾患は、疾患そのものが深刻な上に、治療は難しく、治療による福作用など疾患以外の大きな問題も抱えております。したがって、私達は症状自体の治療と同時にQOLの維持にも配慮しなくてはなりません。また、これらの疾患のもう1つの共通点は、疾患に血管新生と炎症が非常に深く関わっていることです。血管新生抑制作用や抗炎症作用を持つ製品は、数多くあります。実際は、ステロイド剤、NSAIDs、鎮痛剤、細胞毒性のある薬剤などが使用されています。これらの薬は、先程の話ですと飛行機に当たります。即効性はありますが、副作用もあります。一方、天然物由来の製品の中には、副作用がなく緩徐に効果を発揮するものがあります。そこで本日の講演では、数多くある海洋性生物由来の製品の中から、海洋性脂質である「マコリピン」とニュージーランドの緑イ貝からの抽出物である「GLME」を取り上げ、その原理などについてお話します。科学的に薬効が証明されたこれらの製品は、まさに船や汽車のような製品と言えるでしょう。

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