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補完代替・統合医療フォーラム2005

栄養補助食品と機能性食品によるガン予防の戦略

クンーユン・パーク教授

プサン国立大学教授・韓国ガン予防学会会長
Kun-Young Park(クンーユン・パーク)

[講演の様子]
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はじめに

悪性腫瘍は、イニシエーション(初期)、プロモーション(促進期)、プログレッション(進行期)という多段階の過程を経て形成され、我々はこれを多段階発ガンと呼んでいます。この発ガンの過程は、栄養補助食品によって抑制することができると考えており、本日は、その栄養補助食品と機能性食品によるガン予防の戦略についてお話したいと思います。

栄養補助食品

栄養補助食品の研究は、ビタミンが発見された1910年から1940年の第1次最盛期に引き続き、現在は、第2次最盛期に突入し、医薬品のような効果を持つ成分の研究開発が行われています。栄養補助食品は、「疾病の予防および治療を含む、医療効果もしくは健康効果を持つ食品およびその一部」と定義され、機能性食品は「天然物、合成品いずれにおいても、生理機能を向上させ、疾患の予防・治療に効果のある食品で、時として薬としての機能を果たすもの」と定義されます。発ガン性化学物質を解毒する酵素を活性化し胃ガンを予防するニンニクや玉ねぎに含まれる硫化アリル、ガンを予防する効果のある米糠に含まれるフィトステロール、イノシトールなどが代表的な食品です。

ガン予防効果が報告されている化合物とそれを含有する食品の一覧

これは、ガン予防効果が報告されている化合物とそれを含有する食品の一覧です。例えば、アブラナ科の野菜(Crucifers)に含有されるイソチオシアン塩酸は肝ガン、肺ガン、乳ガンの予防が可能です。また、柑橘類(Citrus)に含まれるモノテルペンでは乳ガン、膵臓ガンを予防できることが報告されています。

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