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補完代替・統合医療フォーラム2004

予防医学とがんの治療

水上治博士
東京衛生病院健康増進部長
米国公衆衛生学博士、医学博士
水上 治

[講演の様子]
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はじめに

私は三十数年内科医として仕事をしていますが実は基本は公衆衛生医です。理由は簡単です。多くの進行がんの患者さんに対して、従来の医療は救命ということに関して何もできないのが現状です。もしできるとしてもちょっとした延命治療にすぎない、そういう現状を非常に残念に思って、やはり病気というのは予防が大事だと考えたため、予防医学のメッカと私が者えたアメリカで予防医学を勉強してきたわけです。その予防医である私がずっとかかわって来たのががん治療です。もう賢明な皆さんはお分かりのように、がんに関しては予防と治療は密接に結びついています。私の話の前半はもう皆さんが良くご存じのことの確認ですが、後半はその予防医学からがん治療へどういう風に結びつくのかについて述べてみます。

がんは生活習慣病である

ほとんど語られていないのががんは生活習慣病だということです。なぜなら、動脈硬化性の心臓病、糖尿病、肥満等の病気は生活習慣病だということが確認されていますし、外来では今、生活習慣病指導料という項目も設けられるようになっていて、糖尿病などについて私達が指導すると15000円位の診療報酬が入ります。これは私たちにとっては画期的なことですが、がんはその対象になっていません。しかし、がんほど典型的な生活習慣病はないと思います。
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