補完代替・統合医療フォーラム2004
ニュージーランドの統合医療の現状
[講演の様子]
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はじめに
本日はニュージーランドの統合医療、代替医療の現状についてのお話をしたいと思います。これが私どものクリニックのあるニュージーランドのネピアです。ネピアという町は北東の東海岸にある小さな町で人は10万人しか住んでいません。東京とは比べられないぽどの小さな所と思われるかもしれませんが、人口10万人の町ということで住人がお互い全員知っているというのどかな良い所です。
環境悪化と健康被害
ところで一見こんなに美しくても良いことばかりではないという話に転じます。ニュージーランドのマーク・ゴッシュ運輸大臣が2002年に発表したデータがあります。454人が交通事故で死亡したというデータがあり、その内243人が30歳以上の人でした。その数字に対して今度は30歳以上の人たち970人がありとあらゆる原因の大気汚染で死亡し、かつ2001年においては自動車からの排気ガスによる微小粒子によって398人が死亡しました。わが国だけでこれだけの人が大気汚染で死亡しています。何も世の終わりということを言おうとしているわけではないのですが、どういう時代か分かっていただきたいと思って話しています。こういう時代であるからこそ、どうしても避けられないものがある。それは環境です。だからこそわれわれはもっとそれを上回る予防的な戦略を考えなければ健康を維持することができません。