本日は腫瘍学の近代的な概念、新しい概念についてお話しします。
まず私の出身地、故郷、ウィーンです。ウィーンこそが宇宙の中心です。
なぜがんの患者さんは最終的にこんなに結果が悪いのか。そこで補完代替療法は現在のがん治療の成績を改善出来るかどうか、を考えなければなりません。まず今日、人々は積極的ながん予防、すなわち一次予防やがん検診などをあまり行っていません。白分は絶対にがんにならないと皆が考えるからです。その上これまでのがん治療は新しい分子標的データに基づいて行われていません。がんの患者さんには、個別化された一人ひとり違う治療と統合的な治療が必要にもかかわらずです。最近の分子生物学の研究成果によると、二つとして同じがんはありませんし、二人として同じがん患者はいないのです。すなわち、みんな一人ひとり違いますし、そしてがんは一つひとつ違います。