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オーストリア腫瘍学会会誌2003

21世紀の腫瘍学の行方

[シンポジウム参加者]
Prof. Dr. J. Beuth, Dr. H. Dawczynsli, Dr. J. Derbolowsky, Prof. Dr. M. Giesing, Dr. A. Herzog, Dr. P. Holzhauer, Prof. Dr. W. Koestler, Dr. F. Migeod, Prof. Dr. R. Saller, Prof. Dr. Dr. A. Scheller, Prof. Dr. K. Schumacher, Dr. W. Steinkellner, Dr. Th. Stiefel, Dr. G. Stoll

腫瘍学の統合コンセプトの発展に取り組むドイツ・オーストリアの医者、生物学者、生化学者および薬剤師によるシンポジウムが、サルツブルグ近くのFuschlで開催され、腫瘍の診断および治療における将来の発展とコンセプトについて議論されました。

Dr. Thomas Stiefel主宰の下、シンポジウム参加者の紹介に続き、シンポジウムの終了までに、議題のコンセンサスレポートが作成されることになりました。様々な 分野の専門家が、温熱免疫療法、分子生物学的診断、抗酸化治療、精神腫瘍学、ヤドリギ療法、胸腺療法、補完療法などについて短い声明を発表しました。

続いてシンポジウム参加者全員による討論が行なわれました。ガン予防、腫瘍縮小、再発および転移の予防、緩和腫瘍治療のような腫瘍学の個々の関連分野に統合コンセプト与えるため、関連分野には明確な区分があることで合意されました。すべての統合コンセプトは、科学的根拠に基づいた医療に従うことが、全会一致で合意されました。

癌細胞だけをターゲットとする薬剤が必要

M.Giesing(ドイツ、生化学者、神経化学および分子生物学専攻)は、「可能なことは何か、意味のあることは何か、分子生物学的診断において必要なことは何か」と言う問題を提起しました。Giesingは10年前ガン治療費は、300マルク/月であったことに注目しました。現在ではおよそ10,000~20,000マルク/月です。したがって、すぐに負担しきれない額になるでしょう。それゆえ、癌細胞だけをターゲットとする薬剤が必要です。

NCI(米国国立ガン研究所)は、腫瘍疾患の進行をチェックするためのマーカーとして、ガン患者の正常細胞と比較される分離ガン細胞の分子生物学的分析を受託しています。これと関係し、分子生物学的な手法で特定識別されるガン細胞中の耐性因子は、予後に影響を及ぼします。伝播性の微小腫瘍がTIRNA試験によって検知される場合、予防免疫療法を必要とします。非特異的免疫の調節は、NK(ナテュラルキラー)細胞を活性化できることが証明されました。適切な試験後、補完的腫瘍学の手法により再発を33%減少できることが、最近の研究で示されています。

細胞免疫状態の重要性

Guenther Stoll(ドイツ、生物学者および科学ジャーナリスト)は、invitro(生体外)でのNK細胞毒性について講演しました。Stollは初めて、細胞免疫状態の重要性を解明しました。しかしながら、invitro試験をそのままを患者に適用することができません。

ガン患者において,NK細胞活性はしばしば抑制されてます。2000年Lancetで発表された日本の研究(Imai, K.)において,NK細胞活性が高められた患者では、ガンの発生率が低いことが報告されました。

ヤドリギ療法

Richard Saller(チューリヒ(スイス))は、ヤドリギ療法と、多くのガン患者が薬物療法としてヤドリギ療法を選択したことついて講演しました。技術的に、その療法は統合医療の一部であり,多くの患者がヤドリギ療法を生命の源と考えています。患者にとって主観的知覚は、常に臨床評価より大きな影響を与えます。

ペプチド製剤

Werner Steinkeller (オーストリアのKilb、ガン専門医)はペプチド製剤の放射線療法後の使用方法について,原因不明のT細胞欠乏状態やN!腫瘍における補助療法としての緩和医療などを例に講演しました。しかしながら、化学療法または放射線治療後ではなく治療中にペプチド製剤を使用することは禁忌であるというのが彼の見解です。

彼は、補完医療で長期間使用される標準的な治療概念の影響について報告しました。データバンクに集められた結果の分析は、患者に次の利点を示しました:無再発期間の延長およびQOLの改善。主として化学療法施行サイクル中にFactorAF2Rを使用すべきであること。

Steinkellerによれば、ラジカル捕捉剤および腸の共生療法は、基礎的なガン治療に属します。AF2Rfactorは、Heger注入(ウイーンのガン専門医Hegerにちなんで名付けられました)にとっても重要な要素です。AF2Rは、肝臓および脾臓のペプチドを含んでいます。そしてそれらのペプチドは、ガン治療における補足的な方法として何十年間も使用されています。

幹細胞の役割報告

Albert Scheller (ガン専門医)は、成人、臍帯、胎児および初期の胚性幹細胞分化などの腫瘍学における幹細胞の役割について報告しました。幹細胞は、抗原を含んでいないため使用に制限がありません。また、身体中のガンを捜し出し攻撃し、ガン細胞のアポトーシスを誘導します。

幹細胞が自殺パケットと併せて供給され、ガン細胞を遊離させるなら、このアポートシス効果は増加します。いわゆる帰巣効果によって誘導された幹細胞は低い細胞電位の細胞を捜し出します。動物実験では、たったひとつの胚性幹細胞でも、非常に多くのガン細胞を殺すことが可能である事が示されています。例えば、肝細胞由来の幹細胞を使えば、肝臓転移を治療することができると考えられます。老化の過程には、常にテロメアの損失が伴い、その結果、修復機構はもはや正常な機能を果たさず、再生能力はありません。

セレンの欠乏がガンの悪化要因となる

Horst Dawcynski(化学者、ドイツ)は、セレンの欠乏があらゆる局面でガンの本質的な悪化要因であると主張しました。日常的な食生活からでは、健康な人でさえ十分な量のセレンを摂取できていません。ガン患者のセレンレベルは、疾患初期だけでなく,しばしば疾患期間中も,常に低過ぎることが分かりました。

有機セレン化合物は、ラジカル捕捉剤として直接働くことができません。正常な代謝過程では、最初にセレン化水素に代謝されなければなりません。対照的に、亜セレン酸ナトリウムは、ラジカル捕捉剤になるのにわずか1ステップしか必要としません。過剰なセレン化水素は、腎臓を通して排泄されます。有機セレン化合物は、進行中のタンパク質合成に組み込まれ、蓄積されます。セレン依存性酵素は酸性環境では機能できませんが、亜セレン酸ナトリウム依存性酵素は機能できます。したがって、亜セレン酸ナトリウム中のセレンは、有機セレンより速く生合成に利用できます。

発ガンには、常に酸化還元状態の変化が伴います。多くの同様の研究に加え、Brooksの研究(2001)は、被験者のセレンレベルとガン発生の相関性を示しています。最も危険なフリーラジカルであるヒドロキシルラジカルは、ビタミンEまたはビタミンCによっては除去できませんが、亜セレン酸ナトリウムによって除去できます。セレン投与は、化学療法と放射線治療の影響を軽減することができます。また、亜セレン酸ナトリウムの投与を通して、化学療法への抵抗力を弱めるという反対の報告もありました。

上記に関連してW.Koestler(ガン専門医、ウィーン)は、経験値から血液の1リットルあたり136mcgセレニウムが、ガン患者の無再発期間のより長期化の達成と、生存を保証するのに必要である最低水準であることを報告しました。Clarkの研究は、人間における発生率と死亡率が、セレンレベルに関連していることを示しました。

ガンと栄養の関連性

Uwe Groeber(薬剤師、ドイツ)は、すべてのガン疾患の30-60%には、栄養に関連した原因があると言うの見解を示しました。彼は、化学療法または放射線治療を施行する前に、栄養状態を良好に保つことを提言しました。

標準的治療で、ガン患者は栄養欠乏状態に悩みます。結果は次のとおりです
・腫瘍貧血
・慢性疲労
・硬直
・筋力低下
・余力低下
・ビタミン欠乏(B1、K、葉酸、CおよびD)

多くの場合、ガン患者は抗酸化作用が欠如しています。(抗酸化作用もまた免疫調節であることは忘れてはいけません)。Groeberは、様々な化学療法とビタミン、代謝作用と臨床での副作用(例えば5-FUとビタミンB1、ラクトアシドーシスと心不全)の間の証明された相互作用について報告しました。

  • メソトレキセート(MTX)の葉酸拮抗剤としての作用
  • マイトマイシンCによる、ビタミンB6の有効性低下
  • イホスファミドとL-カルニチンの相互作用
  • インターロイキン-2によるビタミンCの欠乏
  • シスプラチンによるL-カルニチンの排出とグルタチオンの欠乏
  • アントラサイクリンによる、L-カルニチン、エンコザイムQ10、およびセレンの低下

Groeberは、正常生体分子の医学および腫瘍学が、標準治療の改善、免疫パラメーターの安定化、および必須栄養素の欠乏予防のために統合されるべきであると考えます。

歯周病とガンの関係

Wolfgang Koestlerは、歯周病とガンとの関係について講演しました。腫瘍発生の数年間前にしばしば歯肉の後退を観察することができ、それはまた、体内アルカリ化成分の減少から生じる酸性過多の初期症状です。

この段階で体内に過剰にある弱酸は、顎骨のカルシウムアパタイト結晶からカルシウムを溶かし出し、このカルシウムで塩を作ります。これは顎骨部分の損失の説明となります。歯周病は1つの歯で始まり、口腔内全体に拡大することもあります。これは、体全体の病変の兆候と見なされるべきであり、最終的には、変化した酸化還元状態に基づき腫瘍の増殖を促進します。また、歯周病によって爪真菌症が発症することも指摘されています。

歯科医による局所治療に加え、歯周病に関連するような疾患は、全身的に治療されなければなりません。この場合,ラクツロース、ビフィズス菌、ビタミンD、カルシウム剤およびアルカリパウダーを含む治療方針は、最終的に有効であると証明されました。したがって、ガン患者の口腔内の診察もまた望ましいです。このように、予防措置として酸化還元状態を改善することができます。腫瘍が既に存在しているところでは、病気の原因を断定することができます、すなわち、そのようなところでは、体内アルカリ化成分は、長期にわたり消耗されています。組織の慢性的な酸性過多は、慢性的な過剰酸化に関係しています。それはアラキドン酸カスケードの活性化につながり、多量な抗酸化剤の投与を必要とします。

腫瘍学で使用されている温熱療法

Friedrich Migeod (ドイツのBad Aiblingにて開業、ガン専門医)と共に、Peter Holzhauer(Brannenburgにてガン治療開業、ミュンヘンにて温熱療法開業)は、今日、腫瘍学で使用されている様々な温熱療法について講演しました。

Migeodは、患者の臓器に局所的に使用される深部温熱療法について報告しました。この療法では、正常組織と悪性組織間の誘電率の違いによって引き起こされた電場をガン細胞に当てる事で,ガン細胞膜を破壊する熱と機械的な圧力を作り出します。

彼は、また、放射性アンテナもまた温熱療法に使用されると報告しました。指向性ラジオアンテナの間に腫瘍組織を置き、高周波および集中的なマイクロ波の熱効果によって破壊します。電気温熱治療は、抗がん剤が低用量で働くことを可能にし、化学療法の有効性を改善することができます。また、抗血管新生作用は、しばしば数日以内に見られます。

Holzhauerは、Heckelによる中温(熱範囲)の温熱療法、およびArdenneによる高温の全身温熱療法について報告しました。彼は、腫瘍学における二次予防(再発および転移予防)として、NK-細胞の活性化測定と組み合わせて、Heckelによる熱範囲(FR-WBH)の使用することを支持しています。また、ディスカッションにおいて、中温の全身温熱療法が、免疫系における免疫学的に測定可能な効果を引き起こすだけでなく、結合組織に対して解毒と調節系の閉塞の解除を促すことにも言及されました。現在のところ、手術不可能な肝転移のある結腸直腸ガンへの様々な温熱療法の効果に関するフェーズIIの臨床研究が進行中です。

ガンは身体全体、精神および心に影響する病気

Jacob Derbolowksy(婦人科医および精神腫瘍医、ドイツ)は、ガンが単なる臓器の疾患ではなく、身体全体、精神および心に影響する病気として講義しました。患者自身の中に自己拒否があるとき、治療がうまくいっていると想像するのは難しいです。患者自身は治療過程における、主役なのです、したがって、精神診断も診断全体の一部とするべきです。ホリスティック治療の一環として、患者自身による救済法を概説すべきです。彼は治療のレベルにおいて,身体だけを非常に差異化した方法でケアするような従来のコンセプトを批評します。しかしながら、誰が精神と心に気をとめるでしょうか?

医師の精神腫瘍学の必要性

Derbolowskyは、1日に3回各1分ずつですむ栄養指導法(集中と緩和プログラム)を開発し、プログラムの小冊子を書きました。Derbolowskyは、緩和ケアを受診している患者を診療してきた経験から、死の恐怖と痛みが患者の第一の問題ではなく、パートナーシップと家族内の中の抗争がはるかに重大な問題であると報告しました。

しかしながら、第三者である精神腫瘍医の診療を望むことは、患者に孤立感と疎外感を与えるため、精神腫瘍医に行きたがりません。したがって、腫瘍学にかかわるすべての医師が、活発に精神腫瘍学を患者ケアと融合されなければなりません。

これは、この領域で働いている医師を教育しなければならないことを意味します。自己破壊的であり、心のバランスが取れていないときに、ガンになるリスクが最も高いのです。多くの人々にとって、最終的にガンは患者にとって前向きな変化を起こさせる動機になります。Michael Giesingは、ガンが社会で無益と同一視されて、患者が落伍者として烙印を押されると付け加えました。他のどんな病気でも、心理学的なダメージは、ガンほど厳しくはありません。

医師と患者の関係における代替補完医療の役割

Alexander Herzog (ガン専門医、ドイツ)は、「医師と患者の関係における代替補完医療の役割」というテーマで講演しました。ガンの告知のあと、ほとんどの患者は、自身のための治療を模索し、ホリスティック療法を望みます。患者は小さな成功に満足し、パートナー、家族および宗教の保護された環境を求めると同様にQOLに時間を費やします。

情報と意志決定にかかわることは、患者の目標達成を助けます。医師は、医師と患者の関係でどのくらい要求に応えられているかという事を自問すべきです。治療が失敗するかもしれないという医師の恐れは、適切な情報を提供する難しさを増大させて、医師の判断にしばしば影響します。 医師の中には宿命論的に対処し、余命と予後を伝え、残酷な真実を示す人もいます。他の医師は、スーパーマンになりすまし、完全な成功を約束します。しかしながら、医師と患者の関係は、成功する治療において重要な要素です。

最も重要なことは、治療法の選択について患者と議論し、最善の治療法を構築することです。医師の宗教的考え方の問題もまた治療過程に影響します。多くの場合、経済的な理由から東洋医学にそのような配慮の余地はありません。

最後に

Albert Schellerが、腫瘍学における革新的な療法および新薬について述べ、この第1部は終了しました。シンポジウムの一環として、補完腫瘍学のトレーニング、教育および継続教育の問題について検討することはさらに重要でしょう。このトピックに関する導入案は、ドイツ腫瘍学会の2人の副会長によって示されました。

Thomas Stifle (ドイツのFellbach)は、補完医療製剤の開発と維持のために、医者と製薬会社の関係およびその重要性について議論しました。

Werner Steinkellerは、補完腫瘍学のメディアとPR活動に関する問題を示しました。
シンポジウム後の日曜の午前は、コンセンサスレポートの作成にあてられ、 K.Schumacherを中心に座談会が設けられました。まず始めに、腫瘍学におけるコンセプトの定義をまとめました。"ガン統合医療"とは、特別な支持療法と同様、従来の腫物治療をも含み、ガン治療における、生物学的、薬物治療に基づいた、自然療法的な代替療法の統合を意味します。目的の1つは、毒性とガン治療の副作用を減少させる腫瘍毒性および腫瘍縮小の治療法を補うこと、同時に患者の自己防御を高めることです。抗生物質と共に、制吐薬、鎮痛剤、非経口的栄養法、非経口的サイトカイン、異種のペプチド、レクチン規格化ヤドリギ抽出物、酸化防止剤、および温熱療法は、支持療法として使用されます。さらに、最適栄養、患者がストレスをコントロールできるようにすること、スポーツ活動の奨励は有効です。ガン治療と適切な支援策の統合により、標準ガン治療の底上げが期待できます。支援策の使用の必要条件は、規格品の品質管理はもちろん、手術法、主要な作用物質の標準化、明確化、適切な臨床研究による有効性の証拠などの科学的基礎研究です。

ガン治療と適切な対症療法の統合により、合併症がより少ないガン治療およびQOL改善、最良のシナリオでは、ガン治療の効果改善あるいは再発率減少、最終的には、治療見込みの改善の可能性に結びつくでしょう。対症療法の有効性は、GPC基準を満たす適切な臨床研究により証明されるに違いありません。この方法のみが、ガン統合医療の枠組みの中で、治療の新しい基準を発展させることができるでしょう。補完腫瘍学の手法が、ガン予防に特に有効であると立証する多くの文献と研究があります。既にガンと診断された場合、生活習慣の指導と同様、栄養状態の評価、レドックス解析、免疫活性と歯科の検査、精神腫瘍学の分析および治療は必要です。手術前ならなおさら、患者の抗酸化能は最大限にされるべきです。最近、腫瘍摘出手術の前にさえ、術前化学療法もしくは放射線治療がしばしば実行されます。このような治療は、多量の亜セレン酸ナトリウムおよび最適のビタミンの投与、腫瘍毒性の軽減処置としての栄養素補給などの代替療法を伴うべきです。手術は、患者の酸化的ストレスのレベルを上昇させ、ガン細胞の増殖を促進するので、手術中、統合医療的コンセプトは、特別な意味を持っています。手術中、多量のビタミンCおよび亜セレン酸ナトリウムを非経口的に投与すべきです。結腸直腸腫瘍の手術では、肝臓転移の予防薬として、ガラクトースを手術前に継続的に注入投与することが望ましいです。手術後に、ガン再発あるいは転移を防ぐ積極的な治療はとても重要です。依然として循環系に残っているガン細胞をターゲットとする薬から最適の補完療法を確立できるため、手術後の微小残存病変の分子生物学的分析は、治療成果に関係してきます。この分析の結果必要となるどんな抗がん 剤の化学療法あるいはホルモン遮断治療も、症状の改善という目的のためには統合的アプローチと組み合わされるべきです。

個々の補助療法の段階において、非特異性的免疫刺激のためのヤドリギ由来のレクチンと同様に、毒性減少させる亜セレン酸ナトリウム注入投与、血液パラメーターを安定させ嘔吐を減少させる肝臓と脾臓のペプチドなどは、補完療法としてある程度有望な結果をもたらします。ヤドリギ製剤は、COX2抑制への効果と腫瘍血管新生の抑制効果があると報告されています。Hekelによれば、二次予防における重要な代替療法段階として、発熱に関連する全身温熱療法を用いることができます。腫瘍学の基礎治療の全体プログラムは、積極的な再発と転移予防において利用されるべきです。これらの改良された治療方法は、生涯にわたり継続されるべきです。緩和治療の過程に、新しい転移あるいは再発が現われた場合、腫瘍の分子生物学的な再評価は、腫瘍縮小への新しい治療法を決定するために意味をなします。抗がん剤耐性の場合には、亜セレン酸ナトリウムがこの耐性を破壊するのに有効になります。また、同じく重要であるのは、ガン闘病おける代替手段として免疫療法の可能性をチェックすることです。

多くの場合、治療はもはや可能ではなく、主な目的は、専門の苦痛治療と同様、QOL改善、胸腺ペプチド、脾臓ペプチド、ビタミン注入の使用による病気の進行の遅延、亜セレン酸ナトリウムの投与、精神腫瘍学カウンセリングです。

双方の学会は今回の会合で議論された重要な問題を認知しなければなりません。オーストリア腫瘍学会は、統合腫瘍学のためにさらに発展したコンセンサスレポートを報告するでしょう。

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