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オーストリア腫瘍学会会誌2004

オーストリア腫瘍学会について

オーストリア腫瘍学会における「がん治療」に対する基本的な考え方

1- 患者の目線,患者の立場での治療

「後何年生きられるでしょうか?」という患者からの質問に対するケストラー教授の言葉に集約されます。

「あなたが王様だという事を忘れないで下さい。何が起こるかは,あなたが決める事なのです。」オーストリア腫瘍学会会誌,「がんの苦しみ」参照)

どのような治療を望むのかの判断は患者にあり,できる限り患者の希望に沿った治療が試みられます。従って延命だけでなくQOLも非常に重要な要素になります。

「私たちには患者に対して,可能な限り効果の高い治療はもちろんのこと,できるかぎり忍容性の高いがん治療を行う責任がある。」というU.Groeber博士の言葉にも統合医療における基本的な考え方が示されています。

※忍容性とは:薬物には少なからず「有害作用(副作用)」があるという前提で、薬物が持つ有害作用がどの程度耐えられるものであるのかを示している。たとえ有害作用が生じたとしても、患者が十分耐えることのできる程度であれば「忍容性の高い薬物」と言える。


2- 癌の歴史(原因)を考える

癌は1年や2年で発症する病気ではありません。長年の生活スタイルや環境の結果として現在の癌があります。従って,現在の癌の状態を見るだけでなく,なぜ癌になったかを患者と医師が一緒に考え,単に治療を施すだけでなく,その悪い環境因子を除く事も重要と考えられています。従って初診には何時間もかけて問診がなされるケースも多いとの事です。


3- 個人ベースでの治療


癌の原因も状態も各人各様との考えが基本です。従って,その治療も患者に合わせたオーダーメード治療の治療が中心で,個人個人の酸化ストレスや栄養状態なども分析考慮した治療になります(オーストリア腫瘍学会会誌,「がん治療における抗酸化剤と他の生理活性をもつ食品の重要性」参照)。

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